変形性関節症とは

骨の変形や、骨と骨との間にありクッションの役割をしている関節軟骨がすり減ってしまうことが原因で起こる病気です。
骨と骨とがぶつかり合い、周りの神経や筋を刺激して炎症を起こし痛みが生じます。
日本では先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全の女性が多い側面があります。 また、女性の方が骨粗鬆症の割合が多く、関節の変形が進みやすい傾向があり、 女性の変形性関節症の方が多くおみえになります。

加齢とともに対象の方は増えますが、年だからとほおっておいてしまうことが多いのも現状です。膝や股関節の痛みが気になる方はお気軽に診察にお越しください。

変形性関節症の要因としては大きく2つに分けられます。

1次性関節症

もともと既存障害や異常がなく、加齢や肥満、激しいスポーツでの負担など明らかな原因がないもの。
変形性膝関節症ではこちらのタイプが多くみられます。

2次性関節症

病気や怪我など(関節リウマチや骨折、先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全)が原因のもの。
変形性股関節症は、日本ではこちらのタイプが多くみられます。

症状

  • 【曲げ伸ばしがしにくい】
  • 【痛い】

    初期では動作の開始時に痛みます。しだいに動作中や安静時にも痛みが気になるようになり、歩行や階段の昇降、正座などの和室での生活が困難になります。

  • 【歩行時にギシギシやポコポコと音がなる】
  • 【膝に水が溜まる】

    関節は関節包に包まれています。関節包の中には関節液が入っており、骨との間で潤滑剤の役割をしています。変形性関節症などで膝に負荷がかかると関節液を過剰に分泌します。これを「膝に水が溜まる」といいます。

人工関節置換術

変形した関節部分を金属やセラミックやポリエチレンなどでできた人工の関節に置き換える手術です。 痛みを生じさせる変形部を取り除くことにより、大変楽になられる方が多いです。

現在の人工関節の耐久期間は、15~20年と言われています。
※個人差がございますので、場合によっては早期に人工関節を再置換することもございます。

人工股関節置換術

傷ついた股関節を人工の関節に置き換える手術です。
大腿骨側にステムを、骨盤側にカップをはめ込み、ステムからの骨頭部分をカップと組み合わせます。骨頭とカップの間にはライナー(インサート)という関節軟骨の働きをするものがあり、スムーズな関節の動きを実現させます。
手術時間は、通常2~3時間で終わります。

人工膝関節置換術

変形性膝関節症や関節リウマチによって変形した膝関節の表面を人工の関節に置き換える手術です。膝の関節面全てを置き換える全人工膝関節と、部分的に置き換える片側人工膝関節と2種類ございます。
人工膝関節は4つの部品から形成されており、太ももの大腿骨側と膝下の脛骨側の関節部分に装着します。2ヶ所の間には主にポリエチレンなどでできたインサートが入っており関節軟骨の働きをします。 骨への固定方法は【直接固定法】と【間接固定法】の2種類があり患者様の状態などを考慮して、医師との相談の上どちらにするか決定します。
【直接固定】→人工部分を骨に直接埋め込んで固定する方法。
【間接固定】→人工部分と骨の間に固定材(骨セメント)を使用して固定する方法。
手術時間は、通常1~2時間で終わります。

O脚・X脚の原因となっている変形を取り除くことで直立時・歩行時のバランスの悪さが解消される方も多くみえます。

自己血貯血

当院では手術中の輸血については、自己血貯血での方法を取り入れております。予め自身の血液を採血しておき術中術後の輸血で使用します。
患者様自身の血液を用いるため、感染や免疫反応の危険がなく、輸血による副作用のリスクを減らすことができます。
手術の約3週間前から外来で2~4回に分けて自己血採血を行います。
採血の前日はしっかりと食事をとり、十分な睡眠をとるようにしてください。

入院について

入院して1~2日後に手術を行います。入院後は、術前最後の検査やリハビリテーションをします。
手術をした翌日には起き上がり、少しずつリハビリテーションが始まります。
入院中のリハビリテーションでは主に、歩行訓練や筋力訓練、可動域訓練などを行います。
退院前に術後の診察を行います。
入院後、通常約3~4週間で退院していただけます。

入院の手続き

  • 入院の際にお渡しいたします書類は、必ず入院されるナースステーションにご提出ください。
  • 入院手続きに必要なもの
    【入院申込書、寝具書類、印鑑】

入院時の持ち物

・洗顔用具(シャンプ リンス 石鹸等) ・スリッパ ・下着 ・タオル
・バスタオル  ・長い靴べら ・紐なし運動靴(リハビリでの使用) 
・コップ ・箸 ・ティッシュペーパー ・体を洗う柄付きブラシ 
・マジックハンド(つまみやすいもの) ・常用の内服薬(入院期間分) 
・座布団2枚+ひも2~3本(股関節手術後の脱臼防止) 
・コインランドリーを使用される方は洗濯洗剤をご持参ください。

入院の費用

  • 治療費の自己負担額は、健康保険法で定められた計算により行います。
  • 1ヶ月(歴月)の治療費の自己負担額が一定額をこえたとき、高額医療費が支給される制度があります。
  • A個室を希望して入院されるときは、室料を負担していただきます。
  • 治療費等の支払は、15日間毎に請求書がお手元に届けられます。(但し、事務上の都合で遅れる場合もありますので、ご了承ください。)
  • 治療費についてご不明な点がありましたら、受付までお問い合わせください。

注意事項

  • 入院中に保険証の変更等ございましたら、早急に受付までご連絡ください。
    例)社会保険(会社)から国民保健(自営業、自由業等)、国民保健から社会保険に変更された方等、会社等を退職または転職された方も同様です。
  • 貴重品等の盗難事故、駐車場内等での盗難・接触事故等の責任は負いませんのでご了承ください。

お願い

  • 入院患者さんの駐車場ご利用はご遠慮下さい。
  • 火器類、電気製品等は原則として持ち込みはお遠慮ください。ご使用の際は、ナースステーションまでお申し出ください。(有料)
    他の患者さんに迷惑となるもの、消灯後の使用はご遠慮ください。